人事だってキャリアに悩む。30歳を目前に控えた2人の人事が、同世代で交流できる場をつくった理由

タレントマネジメントの活きた事例を学び合える場として、2022年1月20日にオープンした「カオナビキャンパス」では、これまで数多くのユーザーさま同士のつながりが生まれています。そのひと組が北田さんと益田さんです。2人の出会いのきっかけは、カオナビの画面を見ながら運用方法を相談し合ったり、ともに作業をしたりする「もくもく会」。最近では、「U30(30歳未満)」という共通点を持つ方同士で集まれる、人事のキャリアをテーマにした交流会「U30人事Meetup」も企画してくださいました。

今回はそんな2人の出会いから人事特有のキャリアの悩み、また「U30人事Meetup」を企画しようと思った理由などをお伝え。2人の対話から見えてくる、それぞれの”ヨコガオ”に迫ります。

Profile

北田 かおり

SGグループ株式会社

メディカル事業部(当時)で派遣スタッフの採用業務を一通り経験後、SGグループ株式会社のグループ人事課に異動。カオナビの運用や人事評価制度の見直し・運用を担当している。

益田 里奈

株式会社ビジュアルリサーチ

新卒で入った会社で営業を経験後、多くの社員と接点を持てる点に魅力を感じ、未経験で人事として株式会社ビジュアルリサーチに入社。採用業務をメインに携わるほか、最近では人事企画にも挑戦中。

同い年かつ好きなことで意気投合。キャリアの悩みを抱えた2人の出会い

北田さん

「初めて益田さんとお会いしたのは、カオナビの『もくもく会』でしたよね。そのときに益田さんが持っていたハンカチが、私の好きな劇団四季だったことがきっかけで仲良くなりました」

益田さん

「好きなものが一緒で、しかも同い年だったこともあって意気投合したのを覚えています。そのとき、私はもくもく会に参加するのが初めてだったのですが、参加している皆さんがとても親切で、温かい雰囲気のなか楽しく過ごせました。何より、同世代の北田さんがいることが心強かったです」

北田さん

「もくもく会はいろいろな年齢層の方が来てくださるなかで、私も同い年の益田さんの存在はほんとに大きかったです。そして後日、一緒に飲みにいく機会があり、そこで人事としての悩みも共通していることがわかりましたよね」

益田さん

「ですです、お互い人事としての悩みは同じでしたよね。例えば人事として一定の経験を積んできたなかで、ただ『がむしゃらに』動くだけでは評価されなくなってきたという悩みが一緒でした。あとは、キャリアのロールモデルがいないこと。人事としてどういうキャリアが正しいのかわからず、他社の人事の方を見て『すごいな』と思いつつも、どうしたらそうなれるのかもわからなかったんです。そんな普段、誰に話していいのかわからないことを北田さんに話せたことで、気持ちが軽くなる感覚がありました」

似た状況の人事同士で、後回しになる「自分のキャリアを考える場」が必要だった

北田さん

「普段、社員の方のキャリアに関する悩みを聞くことはあるものの、どうしても自分のことは後回しになりがちですよね…。自分自身のキャリアについて同僚や上司と話すことは少ないですし。人事の交流会に参加することも多いんですが、年上の方が多いので自分の知識不足に恐縮してしまうことも多いですし、なかなか悩みを話せる『同年代のひと』を見つけるのが難しくて…。そういう交流会に参加して学べる部分もある一方、もっと肩の力を抜いて自分のことを考えられる場をつくりたい。そんなゴールに向かって『U30人事Meetup』を、一緒に企画するようになりましたね。同じ世代の人事が持つ悩みや不安について話し合う場があればと思ったわけです」

益田さん

「とくに30歳目前になると、マネージャーへの昇進か、専門性の追求かなど、決断するフェーズになりますよね。私も自分にとってのロールモデルが見つけられず、正しい選択がわからないまま、ひたすら前に進むしかないという状態でした。30歳という節目を前に、その悩みがより一層深くなっているのを感じています」

北田さん

「人事の仕事は想像以上に幅広いことも関係していると思っていて、そのなかで専門領域をどう深めていくかは大きな課題だと感じるんですよね」

益田さん

「まさにその通りです。私は、営業職から今の会社に未経験で人事として転職してきたので、最初は業務が多岐に渡ることに驚きました」

北田さん

「そうですよね。そんな似たような悩みを抱える人事同士が集まり、普段は後回しになりがちな今後のキャリアを考える場として『U30人事Meetup』を作りたかったんですよね。ちゃんと参加者が集まるかなって2人でドキドキしっぱなしだったんですけど、おかげさまで今回の『U30人事Meetup』は満席。同じように感じている方は多かったんだなって思い、本当にやった甲斐がありましたね…!」


「U30人事Meetup」にて、参加者同士で対話する様子。当日の様子を詳しく知りたい方は、ぜひこちらをお読みください。

卒業して次の世代へバトンタッチ。年齢を重ねても「同世代」で集まる場をつくりたい

北田さん

「イベントが始まる前は『みんな楽しんでくれるかな』と周りに意識が向いていましたが、終わったいまは、企画した私自身が一番楽しんでいたような気がします。何より同じ悩みや志を持つ仲間と出会えたのが大きかったですね」


「U30人事Meetup」にて、最後は参加者同士で集まり、記念撮影。

益田さん

「私もイベントを通じてほかの人事担当者の方の話を聞くことで、自分だけではないという安心感や、私自身の価値観を知る機会になりました

北田さん

「ほかの人のキャリアを聞いたり、自分のキャリアについて話したりすることで、自分自身が何を大事にしていきたいのかが見えてきますよね。イベントでは、そういった内省の時間も持てるのもポイントだと思います。益田さんは『U30人事Meetup』の第1回目を終え、今後どうしていきたいか、考えていることはありますか?」

益田さん

「イベント自体は、今後2回目、3回目と継続していきたいです。U30のイベントなので、私たちがいつ最後になるかわからないのですが、そのときには自分のキャリアが明確になった状態で卒業できたらなと思っています。そして次の世代に、引き継いでいくのが理想ですね。『U30人事Meetup』に参加してキャリアが見え、卒業してっていうのをくり返していくイメージです。北田さんはどうですか?」

北田さん

「私が計画していることは2つあって、1つは『U30人事Meetup』を私と同年代の人がいろいろな情報を吸収できる場にしていきたいと思っていて、例えば人事の大先輩を呼んでいろいろな話を聞くのも1つですよね。もう1つは、30代以上の人事担当者の方向けに、キャリアを考える場をつくりたいと思っています。30代になってからの方がキャリアの分岐点は多くなると思うんです。なので例えばU35にして、人事業務のなかでも特定の領域に特化したワークショップやセミナーを開催し、参加した人が自分のキャリアパスを見つけられるように支援していきたいですね。同い年とか同年代って、いくつになっても心が打ち解ける共通点だと思うんですよね。学生のときはずっと同い年の集団で生活をしていたわけですし。それは社会人になっても、同い年がキーワードになっているように感じていて、『同い年のあなたはどういう道を選んでいるの?仕事への想いは?家庭との両立は?』など、同世代同士で交流できる場をつくっていきたいです」

カオナビキャンパスでは、「こんなテーマで話したい!」「こんな会があったらいいな」などのアイデアをお持ちの方がいらっしゃいましたら、全力でサポートします。お気軽にご相談もお待ちしております!
>アイデア相談はこちらから!

気になる企業の人事と気軽に情報交換できます!

  • 時間や場所に縛られずにタレントマネジメントを学ぶ!カオナビユーザー様限定サイト カオナビキャンパス オンライン。お申し込みはこちら
  • ユーザー会随時開催中!詳細を見る。お気軽にご参加ください!

この記事をシェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人事のヨコガオTOPに戻る

あわせて読みたい記事

社員一人ひとりの個性と向き合う人事の方にも個性がある 社員一人ひとりの個性と向き合う人事の方にも個性がある

正解がないと言われる人事の仕事。お手本も「一つ」に限定する必要はありません。
いくつもの生の声を聞きながら、最適解を導いていく。

人事のヨコガオは、人事として奮闘する人たちの
あまり知られていない“ヨコガオ”に焦点を当て、
行動思想やストーリーから正解のない人事の仕事のヒントをお届けします。