社員のエンゲージメントを高めるためにやっていることは?|ヨコガオアンサー

人事担当者であれば気になる一個の質問に対し、多様な回答を伝える特集が、この「ヨコガオアンサー」。過去、人事のヨコガオにご登場いただいた方々に、一個の質問を投げかけ、回答してしてもらいます。

今回の質問は「社員のエンゲージメントを高めるためにやっていることは何ですか?」。6名の方の回答を見ていきましょう!

島田電機製作所 工藤さん:マスコットキャラクターの作成や自分を活かす人事制度の実施


株式会社島田電機製作所 総務部 工藤 学さん

「理念やミッションを記した『島田ブック』の配布や、会社に愛着を持ってもらうためのマスコットキャラクター『ボタンちゃん』の作成、また無料でお酒が飲めるバーの設置や、『自分を活かす』人事制度などを行っています。人事制度では自分のスタンスや価値観に合わせ、『コアワーク(技術力)』『エンワーク(人間力)』『デベワーク(開発力)』という3コースの働き方が選べます。また、ステップアップを応援する『1on1頑張り応援制度』『360°らしさ応援制度』『SOS成長応援制度』なども設けています。『ボタンちゃん』や社内バーなど、ユニークな取り組みはSNSでも注目され、メディア露出も急増。家族にも自慢できる会社になってきたこともエンゲージメント向上につながっていると感じます」

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うるる 神崎さん:「エンゲージメント向上委員」の設置で組織改善の自走を目指す


株式会社うるる 人事部 採用・組織開発課 課長 神崎智恵さん

「エンゲージメントサーベイの実施に加えて『エンゲージメント向上委員』を設置し、全社の各組織から立候補・選任された組織改善活動をマネジメントする委員を中心に、改善活動に取り組んでいます。取り組みを行ううえで、直属の上司・リーダーなど組織長と連携しながらボトムアップで施策を実行しているのが特徴です。組織改善活動が自走するためにも、エンゲージメント委員が自組織における理想の状態と、現状とのギャップを言語化。そのうえで、ギャップを改善するための解決策を考え、実行に落とし込んでいます。落とし込みの過程では、人事と壁打ちを実施する機会も設けています。エンゲージメントサーベイで出てくる点数をイチ指標として参考にしつつも、点数をあげることを目的とするのではなく、組織が理想の状態になるためには何をすべきか、根本から考えて動くことでエンゲージメント向上につながると考えています」

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クロス・マーケティンググループ 堺さん:「カルチャーブック」の配布と全社イベントの実施


株式会社クロス・マーケティンググループ コーポレート本部長 堺啓一さん

「グループ全体の施策としてはミッション・ビジョンにとどまらず、行動指針やスタンスについて社長の言葉で表現した『カルチャーブック』を全社員に配布しています。また、コロナ禍で2年間休止していた全社イベント『Year End Party』も2022年末から復活。伝統的にその年の新卒社員(約30名)が企画運営を担当し、連帯感の醸成や先輩社員とのコミュニケーション活性化につなげています。また、経営陣ほか幹部クラスもときにはピエロになって全面協力するスタイルで、上下の垣根を低くすることを意識しています

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ミュゼプラチナム 畠中さん:年に一度、表彰式を実施


株式会社ミュゼプラチナム 人事部 部長 畠中裕一さん

年に一度、表彰式を実施しています。店舗運営が中心の会社ということもあり、1年間の成果を個人だけでなく店舗単位でも表彰することで全員が関われる仕組みになっています。売上のみでなくさまざまな指標で評価をするため、どの店舗もこの表彰式に向けた目標を定めています。また、表彰式の企画・運営はその年に入社した社員も含めて本社社員が部門を超えて担当しており、日頃からお客さま対応に追われる店舗社員に対する感謝の気持ちを醸成する場になっています。エンゲージメントを高めるためにやっていることではありませんが、結果としてエンゲージメントが高まる場になっていると思います」

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インターステラテクノロジズ 片桐さん:「バーベキュー大会」と「timesチャンネル」の運用


インターステラテクノロジズ株式会社 人事責任者 片桐哲さん

「基本的なことですが、社員同士が集まって交流できる機会を持てるように1年に1回、バーベキュー大会を実施しています。本社がある北海道という土地柄を活かし、大自然のなかでバーベキューを行っています。製造業でもあるので、焼肉の焼き台などは自分たちでつくります。準備を進めるなかで自ずと連帯感が生まれますし、手分けして食材を用意したり、肉や野菜を焼いたりする過程で自然とコミュニケーションが生まれます。また、個人ごとにSlackでいま考えていることを共有する『timesチャンネル』を運用しています。とくに社長などは『今考えていること』『今後の事業の方針』などつぶやくことで、各メンバーへの情報浸透を図っています」

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キュラーズ 原さん:「職場環境アンケート」の結果を踏まえた改善施策の実施


株式会社キュラーズ 人事総務部 アソシエート 原弥生さん

「『職場環境アンケート』を毎年実施しています。物理的な職場環境からモチベーションファクターまで、さまざまな質問によって従業員の満足度を多面的に測定するんです。そして、結果の分析から改善提案を行い、それを実行します。その後、翌年の成果確認までの一連のサイクルを人事の重要業務と位置付けています。従業員から寄せられるさまざまな意見は貴重な情報資源です。さらに、上がってきた意見に迅速に目に見えるかたちで反応することが大切です。声が届いていることが実感できると、意見も言いやすくなり、エンゲージメントにも効果があると考えています」

原さんを取材した記事を読む

共通した取り組みで言うと、パルスサーベイのように社員の方に直接質問をして声を拾ったり、行動指針や企業理念などがいつでも手元で確認できるような冊子を配布したりなど。今後は全社イベントを復活させる企業も増えてきそうですね。また、自社のマスコットキャラクターをつくり、そのキャラに愛着を持ってもらうのは非常にユニークな取り組みだと感じました。

今回紹介した施策まとめ

■年一回のバーベキュー大会
■個人がいま考えていることをSlackで共有する「timesチャンネル」
■職場環境からモチベーションファクターまで質問する「職場環境アンケート」
■組織改善活動の自走を目指す「エンゲージメント向上委員」
■年に一度、表彰式を実施
■行動指針やスタンスを記載した「カルチャーブック」の配布
■新卒社員が中心となって企画する全社イベント「Year End Party」
■理念やミッションを記した「島田ブック」の配布
■マスコットキャラクター『ボタンちゃん』の作成
■無料でお酒が飲めるバーの設置
■3つのコースから選べる人事制度

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